
先日我が家のミニチュアダックス♂フクが虹の橋を渡りました。16歳でした。
まだまだ元気でいてくれると思ってましたが急な経過を辿り1ヶ月程で帰らぬ犬となりました。
田端先生にお世話になったのは7歳になってから、動物病院で吠えまくる惨状を見かねた獣医の先生からこのままではこの子が可哀想と紹介を受けたことがきっかけです。
フクの性格はわがままだけどビビリとのことでした。
フクは我が家が暗くなりかけた時にやって来てくれて、笑いや癒しをたくさんくれ、大事な家族の一員となりました。
しかし躾けが上手くいかず、多少訓練の経験があったものの挫折してしまい、逆に犬に見張られ犬に翻弄される毎日となってしまいました。
トイレのしつけと無駄吠えを止めさせることを目標に訓練が始まりました。
まずはクレート内からスタート、7歳という遅い時期から始めても大丈夫なのかなという不安がありましたが、ハウス、おすわり、伏せ、待て、あとへ、おいで、の指示語を使って強い気持ちで犬を従わせるということ、犬はリーダーである飼い主の指示に従うことで犬自身も安心出来て穏やかになる、ということを聞き、頑張ってみようと思いました。
それまでも自宅でリードを付けて生活していたのですが、一度で指示を効かせるためリードの扱い方を何度も指導してもらい、どうにかリードを効果的に使うことが出来るようになりました。
トイレは7歳まで躾けが出来ず、散歩でするか車庫に連れて行って段差を抱きかかえて降ろしていたせいか、オシッコは連れて行ってもらうもの、という習慣がなかなか取れず、連れて行くタイミングが合わなければ廊下などで適当にしてしまうという有様でした。
田端先生から廊下の端にトイレを設定してもらい、毎日時間を記録しながら訓練を進めていきました。失敗を繰り返しながら便はトイレに自ら行ってする習慣が生まれましたが、オシッコだけは自らトイレに行ったり行けなかったりで、結局時間を決めて連れて行くということに着地しました。
吠えグセも止まりませんでしたが、リードと指示語を使い、来客時には何とか我慢させるところまではいきました。
訓練の日は直前に練習するので何となく先生が来るのがわかって、それなりにすまして登場するのが可笑しかったです。
あと、外での訓練は私自身も楽しく、訓練でありながら良い気分転換になりましたし、休日には私の好きなコースを1人と一匹で散歩するのが楽しくて、本当に至福の時間でした。
長い間私の勤務が不規則だったため出勤時は毎回今生の別れのように吠えてましたが、昨年から日中の勤務だけとなり、初日から静かに出勤を見送ってくれ、帰宅時には尻尾を振って出迎えてくれて、毎回幸せを実感しました。
ベテランコースになってから訓練を受ける間隔が長くなり、高齢になって自宅でだんだん曖昧になってきてしまいました。
今年の春、ヘルニアになったのをきっかけにおむつを付けて酷い皮膚炎になってしまい、可哀想なことをしました。
田端先生からまだおむつを付ける時期ではないと指摘を受け環境調整を行いながら徐々に落ち着いてきました。
しかし10月中旬に突然に口からの出血、既に歯周病の悪化で急性腎不全に至っており、もう末期という状態でした。
このままもう駄目なのかと思いましたが、点滴に通いながら最期の頑張りで10日間程良い兆しを見せてくれ、ご飯を食べたり歩いたり、以前のように力強く吠えたりする姿が見られました。
またここに至って囲いの中のトイレでオシッコしたり、本当は出来る子だったんだな、と胸が熱くなりました。
しかし喜びは続かず、最後は急変して動かなくなって2日ほどで永眠となりました。
穏やかなまるで眠っているような顔でした。
田端先生には9年間、最後の最後まで本当にお世話になりました。
急な電話にもすぐ対応して下さり心強かったです。
フクと過ごした時間は楽しく、たくさんの思い出を残していきました。
訓練の時にフクの目がイキイキとした表情になったことが思い出されます。
フク、16年間たくさんの思い出をありがとう!
ずっと忘れないよ、天国でも元気に遊び回ってね!
