ビションフリーゼ・2歳・♀のゾーイがいる我が家はゾーイが生後4ヶ月の時からトレーニングを受けています。
犬と生活を共にする我が家にとって、田端さんは家族と犬の間の通訳者として欠かせない存在です。
私は犬との共同生活は初めてでしたが、友人には愛犬家が多く、そのほとんどがドッグトレーナーのお世話になっていたので、ゾーイも当然のこととしてトレーニングを始めました。
しかし、私は何のためにどんなトレーニングが必要か、根本が全く解っていませんでした。
「おさんぽ」は犬が大好きなことで、どの犬も当たり前に出来る事だと私は思っていました。
しかし我が家にやって来たお転婆娘・ゾーイは私の予想を簡単に裏切り、首輪とリードを着ける作業だけで悪戦苦闘が30分続きました。
これでは散歩どころか家からも出られません。
では、今はどうでしょうか。
首輪をするときは 「すわれ」の指示語を出し、「まて」でじっとさせ首輪を装着。
30分が5秒になりました。
田端さんのトレーニングは犬を飼い主の「指示語に従わせる」という訓練です。
勿論目的は飼い主の指示に犬を従わせることですが、田端さんはこのトレーニング中、その時々のゾーイの気持ちを通訳してくれます。
”ペット”という犬の映画がありましたが、あの吹き替えを思い浮かべて下さい、犬がしゃべるアレです。
私は田端さんを通してゾーイの性格、行動パターンなどを知ることが出来、徐々に田端さんがいない日常でもゾーイの声を感じられるようになってゆきました。
犬の行動が予測できると主従関係を作るのには好都合です。
犬を叩いたり、音の出るものを使ったり、おやつで釣る行為は田端さんのトレーニングにありません。
犬が飼い主に従ったという行為を撫でて上手だと褒めることで覚えさせてゆきます。
怖いから従う、おやつが欲しいから従う、のではなく指示を出す飼い主が好きだから、飼い主が頼れるから従う。
田端さんのトレーニングの根本は飼い主が如何にして犬のリーダーになれるか、如何にして信頼を得られるか、すなわち私、人間側の訓練だったのです。
そして犬の気持ちが判るようになると同時に、犬もこちらの気持ちを察するようになります。
叱られそうだなぁと思うと「私、お利口にしてます」と急に綺麗にお座りをしたり、パソコンに向かい仕事をしていると「そんながんばりすぎるなよ〜」と足の上にお尻をスリスリのせてきたり、娘が発熱で寝ているとベッドの端で動かずずっと伏せている。
私はまだ半人前のリーダーですが、ゾーイは確実に我が家になくてはならない一員になりました。
ゾーイはもうじき3歳、このお転婆娘にはまだまだ途上のトレーニングが沢山ありますし、これから年を重ねまだ私が知らない一面が出てくることは容易に想像出来ます。
新たな局面が来ても私が良きリーダーになれるようこれからも田端さんのトレーニングが必要です。ゾーイが我が家にいる限りずっとお付き合いして頂くことを願うばかりです。
だってゾーイ、田端さんが大好きですから。