名前はラック。
犬種はラブラドールレトリバー。
今年の12月で満6歳になる。
飼主へのリスペクトはまだ無い。
姉が父の散歩のお供にと、我が家へラックを連れてきました。
父のお供になるはずでした。
父は80を過ぎて初めて救急車に乗りました。
ラックとの散歩の途中、電柱に激突して(させられて)額を切ったのです。
私は肋骨にひびが入りました。
3週間痛み続けました。
先生の前ではお利口なラック。
何だってわかっているラック。
私の前では何もやらないラック。
やろうとしないラック。
今日も頑張りました。
わたしが、頑張りました。
「ふーーーせ!」気迫ですよね。先生!「すわれ!」「待て!」気迫!もはや希薄。
先生といると私だってできるのに。
吠え続けるラック
叫び続けるわたし
それでも進歩はしているはずです。
ラックはできているのだから。
それは、そうだから。
私なのです。後は、わたし。
そう!いつだって希望を持って、指示語を出して、散歩へと向かいます。
そして、絶望に打ちひしがれ、散歩から帰ってくるのです。
いつものことです。
ラックが私の散歩のお供になる日を信じて、なんて、空々しい。
ラックについて夢すら持てないこのごろのわたしです。
すっかりフェードアウトした父を横目に前を向くしかないわたしです。
先生!ずっと、ずぅーっと、よろしくお願いします。